
フィレンツェであるいはイタリア全土において最も古い薬局の一つ。実際、
幾つかの書類が13世紀末に既に存在したことをを証明している。
その当時は 香辛香味料を売る店の一つで、ダイヤモンドのマークの看板を
かかげていた。なにしろ、その道の角は“Canto al Diamante (ダイヤの看板の店の横角)”
と呼ばれていた程有名だった。
ダンテも医師薬剤師組合の一員であったので、よく通ったと言われている。
以前は常にフィレンツェ貴族の家族たちの所有であったが、1892年に現在の名前
“Molteni薬局”とし、マルケ出身の若い薬剤師Alfredo Alitti が、実質上の局長となる。
彼は薬局の後ろに彼の作業所を設けた。そこで1894年に皮下注射に使用する無菌の
アンプルを作成した。それは、大きく急速に普及し、VERDIの後世の治療にも使用された程
である。
生産量は壮大に向上し、彼は作業所を現在のLiberta広場、Cavour広場に隣接する
Principe Amedeo通りの倉庫へ引っ越してアンプルの作成をしなければならなかったようだ。
多数の調合製薬のなかで“STERIDROLO MOLTENI”は、歴史の本にも記される様に
アフリカ戦線にてイタリア軍が、水溜りも含め飲み水の殺菌に使用した。
顕著な生産量の成長によって、1914年にはフィエゾレの丘の斜面にMolteni化学製薬工場が
誕生した。
Calimalaの建物の一部を占める薬局は、支柱骨組みに13世紀様式を保存し、一方、現在の
内装設備は19世紀の時代へとさかのぼる。
天井の交差ヴォールトは、金のストゥッコで塗られ、背景はネオクラシック様式のクリーム
色に装飾されている。
内装は、壁に付けた戸棚とL字型のカウンターによって構成されており、それぞれに薬学界を
象徴する紋章が木彫刻と金装飾で施してある。フィレンツェの彫刻家G.Dupre (1817-1882)の
作品である。